エフェクターについて
エフェクターは以下のように分類する事が多い。

◆歪み系(ゆがみ系ではなくひずみ系と読む)

・オーバードライブ
メインアンプに入る音が大きすぎて歪むことを利用した
歪み系エフェクターの代表。アンプに搭載されている
事も多い。

・ディストーション
オーバードライブより激しく歪む回路を持つ。
ヘヴィメタルなどでよく使われる。


◆モジュレーション系

・コーラス
元の音に揺れた音を混ぜることで、音に広がりを
持たせる効果がある。ベースでもよく利用される。

・フェイザー
スピーカーが回っているような効果がかかる。

・フランジャー
フェイザーに歪み系やコーラスを混ぜたような
激しい効果がある。


◆空間系

・ディレイ
音を繰り返すような効果がある。山びこというと理解が
しやすい。1台のギターで2台分(タイミングをずらして
弾いた感じ)の音が出せる

・リバーブ、エコー
リバーブは残響を強調した感じ、エコーはディレイに近い
効果を持つ。あまり歪ませずに使うと効果が大きく感じられる。


◆その他

・ボリュームペダル
ペダルでボリュームを操作できる。アタックの瞬間を消すことで
ストリングスの音をまねることができる。

・コンプレッサー
音量の上限を設定できる。カッティングやベースのアタックの
粒を揃えるような効果。調整のしかたでアタックを際だたせる
ような事もできる。

・イコライザー
低域から高域まで細かくトーンコントロールすることができる。
大きなベースアンプでは内蔵されているものが多い。

・ワウ
その名の通り、「ワウワウ」した音が出る。アタックの強さで自動調整
するオートワウと、ペダルで効きを操作できるワウペダルがある。

・ピッチシフター、オクターバー
音程を変える働きがある。オクターバーは1オクターブ上か下のみ。
元の音とエフェクトした音を混ぜることで、和音が鳴っているようになる。

・シミュレーター
他の楽器の音や「声」をまねた音を出す。ボイスシミュレーター等。
なおアンプシミュレーターは、特定のメーカーの有名アンプの音を作り出す効果がある。

※ピッチシフターやシミュレーター等、「元のギターからかけ離れた音」
を作るエフェクターを「飛び道具」と称することがある。

◆マルチエフェクター
複数のエフェクターをひとつにまとめたもの。比較的安価なものも多い。
たくさん買う必要がなくなるが、A社のディストーションとB社のコーラス
などの組み合わせができなくなる。基本的な歪み系から飛び道具、ペダルまで
装備しているものもある。


◆コンパクトエフェクターのつなぎ方の一般的な例
・ギター→ボリュームペダル→コンプレッサー→オーバードライブ→アンプ
音量を調整してから歪み系、モジュレーション系、アンプというのが多い。
つなげる順番を変えると、モジュレーションのかかり具合が変わったりする。
自分好みの音を作ってみよう。